世界に誇る技術力

1930年、国産第1号の建設機械(電気ショベル50K)を発売して以来、90年。
建設機械の先駆者として、業界の常識を打ち破る製品・技術を生み出してきました。
脈々と受け継がれるチャレンジ精神は、今もなお私たちの開発力を支えています。

ショベル
EXCAVATORS

ハイブリッドショベル技術

1999年秋、NEDO※からの受託研究事業として研究がスタートしたハイブリッド技術。理論も技術もゼロの状態から、2006年春に燃費40%削減を達成した世界初のハイブリッド油圧ショベルを開発しました。2010年にはSK80Hとして量産、販売を開始し、地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞。2012年に発表された20tクラスSK200H-9では、発電電動機と旋回電油モータを採用し、大幅な燃費削減に成功しました。そして2016年、業界初のリチウムイオンバッテリを採用したSK200H-l0が完成。大型の発電電動機を大容量のリチウムイオンバッテリで駆動することにより、エンジンを継続的にアシストし、負荷を大きく軽減。低燃費と作業量アップを高次元で両立します。

※NEDO:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

低燃費ショベル技術

燃料消費量の削減は、省エネや低炭素社会の実現に向けて重要なポイントです。2006年に発表したSK200-8では、圧力損失を低減させた新油圧回路の開発や、電子制御技術「ITCS」により、従来機に比べて燃料消費量・CO2排出量ともに最大20%削減しました。2003年に実用化した、AIS(オートアイドルストップ)機能とあわせて、「低燃費のコベルコ」をより確かなものにしました。2016年登場したSKシリーズ・10型では、3世代前のモデルと比較して最大37%の燃費削減を達成。先進の低燃費テクノロジーと優れた耐久性を兼ね備え、地球上のあらゆる現場で活躍する“地球型建機”として、私たちの低燃費技術は進化し続けています。

極低騒音ショベル技術「iNDr」

都市部の工事では、騒音や防じん対策といった周辺環境への配慮と、現場での安全性の確保がより求められます。そこで私たちが目指したのが、機械の低騒音化でした。2001年、“極低騒音”のスローガンのもと低騒音化プロジェクトがスタート。神戸製鋼神戸総合技術研究所と連携し、6年間の試行錯誤を重ねた末に、新発想の低騒音メカニズム「iNDr」を開発しました。エンジンの冷却方法に「ダクト化」「オフセット」「マスク」という3つの考え方を取り入れ、確かな冷却性能を維持しながら大幅な低騒音化と防じん性•メンテナンス性の向上を実現しました。

クレーン
CRANES

Gモード

Gモードとは、アイドルストップ、Gウインチ、Gエンジンの3つで構成された、燃料消費削減を可能にする省エネシステムです。

くアイドルストップ>
停車時のエンジンストップを促す「オートアイドルストップ」を業界で初めて採用。次のトレーラが来るまでの待ち時間など、安全を確認した上で自動的にエンジンがストップし、建て方・港湾荷役など各作業で省エネ運転を実現しました。また、排出ガス2014年規制対応機より新たに「マニュアルアイドルストップ」を設定。条件が揃えば、オペレータの意思によりアイドルストップさせることが可能になりました。

くGウインチ>
無負荷または負荷が軽い場合、高速モードの使用により、エンジンの回転数を上げずに最高ラインスピードでの巻上げを可能にするGウインチ。排出ガス2014年規制対応機より、旋回中および起伏中でも作動するよう機能アップを実現しました。

くGエンジン>
最大エンジン回転数を制御し、燃費効率のよい範囲での運転を実施するGエンジン。 一般的なクレーン作業で約10%の燃費改善効果が見込めます。

湿式多板ディスクブレーキ

湿式多板ディスクプレーキは、コベルコ建機が業界初採用。多板ディスクにより十分なブレーキ容星を確保し、強制油冷式により温度上昇によるプレーキ能力の低下も抑えられ、長時間の連続掘削作業でも安定したプレーキカを発揮します。メンテナンスも容易で耐久性に優れ、フリーフォール降下の問題点であった、温度上昇と騒音もクリアしました。また、サイズがコンパクトなため、ドラム内蔵を実現しています。

製品紹介